ES細胞の最前線

ES細胞の最前線

ES細胞の最前線

最近ちょっと下火ですが、一時期「羊のドリー」で大変な話題となった細胞の複製(コピー)の話です。
先端の生物学というよりも、コピー人間ということが先行して、教会を中心に神への冒涜論や倫理の問題で大騒ぎになりました。
さらに、実用へは長い開発時間を要すると思っていたのに、韓国でES細胞の複製に成功したとのニュースからまたまた大騒ぎ!
結局この件は、韓国の大学教授の偽論文と判明し、水を差す結果となりました。

本書はそんな経過と最前線の状況、さらに科学者たちは何を目指してES細胞の開発を行っているのかをわかりやすく解説しています。
まあ、ニュースで知っているだけに別にこれ以上難しい話は。。。と思いますが、マスコミ報道の誤りや勘違いさせる扇動効果などの裏話もあり、流しているだけでも結構読み応えがあります。
病気や怪我で苦しんでいる人たちが、ES細胞により欠陥部位を複製され、普通の健康体に戻る!そんな夢物語が何十年先には実現して欲しいと思います。